「未来を花束にして」(2015年)が
やっとitunesでアップしたので購入。
1910年代に女性参政権を求めて戦った
女性たちの実話を元にされた映画ですね。
家事、育児をしながら
劣悪な環境下で
低賃金で働かざるを得ない
女性達の姿が映しだされます。
女優メリル・ストリープ大先生が
「すべての娘たちは
この歴史を知るべきであり
すべても息子たちは
胸に刻むべきだ。」と
仰った映画でもあります。
その時代からさか上る中世のヨーロッパ。
ベネチアに実在した高級娼婦であった
ヴェロニカ・フランコの半生を描いた映画
「娼婦ベロニカ」(1998年)では
身分の高い貴族でさえ
女性というのは生きにくい時代だったのだなぁ…と
驚かされます。
「女性なんだから
本なんて読んではいけません。」なんてね。
この類のシーンは
他の映画でも多々目にしますね。
ペリーが来て開国し
欧州の文化を取り入れた日本ですが
鎖国していた江戸時代に比べると
そういった意味では
むしろ後退してしまったのでは?と、思います。
このことは以前も書き込みを致しましたが、
江戸時代の日本の識字率は
世界でもトップクラスだったそうで、
80%程あったそうですね。
ちなみに同時代のイギリスでの識字率が25%。
これは
当時の学問施設であった寺子屋の存在は大きいかと思います。
寺子屋では身分や男女の分け隔てなく
皆が一緒になって勉強するわけですなぁ。
男女が平等に同じ空間で学べる国…というのは、
当時としては類をみないと思います。
「和算の大家 関考和
(わさんのたいか せきこうわ」ってのが
お馴染みですが
和算…かなり高度な数学ですね。
江戸時代では
皆が競って難問を解いた
和算ブームなんぞもあったりしたそうですな。
両方にあった面白い絵を発見。
(一寸子花里「文学ばんだいの宝」)
子供達が描かれておりますが、
注意して見ると
これ、先生が女性ですね。
鎖国していた日本ですが
実はとても進んでいたのかもしれませんなぁ。