他界した父が私に
「勉強しろ」と言った事は
一度もありませんでしたが
小学校に入学して
教科書をもらい
机の上に並べて
眺めていた時に
一度だけ
「結局、日本の勉強は
暗記だけですから。」と
勉強法を教えてくれました。
その言いつけをしっかり守り
きちんと勉強していれば
よかったのでしょうが
私の場合は
横道に逸れまくりの人生でしたので
結果的には父が最初に望んだ様な
生き方は出来ませんでしたが
この暗記法だけは
後に非常に役に立ちました。
開業当時から通って下さっている患者さんが
税理士の国試に
2年連続で落ちた。
母、妻、嫁をやりながらの
勉強ですから
それはそれは大変だと思うんですが
勉強法がちょっと違うのでは？と思い
テキストと過去問を持ってきてもらい
父直伝の勉強法に切り替えてもらった。
最初は相当困惑しておりましたが
もともと、頑張り屋さんの彼女ですから
コツコツと毎日やっていた様でした。
昨日、彼女からメールがあり
模擬試験で97点取れたらしい。
この科目でこの点数を取ったのは
初めてだそうで
勉強が確実に身についているのだと
確信できたそうで
「これでもっとやる気が出ました！！！
頑張ります！！！」と
とても嬉しそうでした。
私も本当に嬉しかったです。
「先生のお陰です！」
いやいや、私のお陰ではないですよ。
まずは努力した彼女の功績だと思います。
そして
「ちいさん（父の呼び名）のお陰です。
ありがとね。」と
位牌に手を合わせた昨夜でございました。
