座りませんか?

噺家の5代目古今亭志ん生

晩年、高座に上がると

べろんべろんに酔っておりますから

何も喋らず居眠りをしていた事があったらしい。

 

20分程経過し

観客の一人が

「そろそろ(落語)を始めろよ!」と、言うと

 

他の客が

「寝かせておいてやれよ!」と、言ったという逸話がございます。

 

要するにファンは

そこに志ん生がいて

見ているだけで良かったんだろうなぁと

思うわけですな。

 

さて

土曜日の夜

高崎にギタリストのCharが来まして

ライブに行ってきました。

 

 

(↑中途半端な写真撮影、申し訳ないっ!)

 

今回も私の座席が最高で

最前列のど真ん中でございました。

 

 

私は彼のライブは

40年近く足を運んでおりますが

今回の彼の声は

今までのライブの中で

最も調子が悪く

彼のセクシーな高音が出ない。

 

喉のスプレーと

ノド飴をアンプの上に置いて

時々、それを口にしながら

歌っておられました。

 

如何せん、彼も還暦を過ぎておりますから

年齢的なものなのか

ただただ調子が悪かったのか

心配致しましたが

 

もうそこに居て下さるだけで

拝ませて頂けるだけで

最高でございました。

 

志ん生のファンの

「寝かせておいてやれよ。」の気持ちが

よく分かりましたね。

 

さて

Charのライブに関しまして

観客側にそろそろルールを決めた方がいいのでは?と

思う事がありました。

 

「ライブ中、座りませんか?」

 

40年前は

野音やら芝浦にあったインクスティックやら

総立ちでございましたけれども

 

我々も歳を重ねておりますんで

疲れるんですよね。

 

また、Charのファンの

特に男性の方は

彼のギターを弾く指を

凝視する傾向にあり

 

前列の人が立つと

自ずと立たなければならないわけでして。

 

だけど

年齢的にも疲れるわけでしてね。

 

今回の私の座席の右横には

私と同年代の女性。

左側には20代の男性。

 

私を含めて一人参加。

 

Charが舞台に登場すると

右側の女性が「キャーッ!」と立ち

私の肩を叩いて

「ホラホラ!」と

立つ様に促した。

 

後ろをの座席を見ると

皆さん、座っていらっしゃる。

 

私の左側の若い男性も

その女性と私と後ろを見て

少し考えて立った。

 

ので

 

私も渋々立った。

 

ので

 

私の後部座席の方々も立った。

 

客席のブース毎に

総立ち型ブースと

完全座り型ブースに

ハッキリと別れまして

 

最前列の私としては

後部座席の方々に

申し訳ないなぁと

非常に肩身の狭い思いを致しました。

 

また

10センチのピンヒールで行ったものですから

足が痛い!!!

 

老け顔が幸いして

未成年でも入場出来た

芝浦インク時代には

足が痛いなんて

思った事はございませんでしたけれども

年齢でございますね。

 

ま、いずれに致しましても

彼の追っかけは

ライフワークでございますので

これからもずっと

応援していきたい所存でございます。