いないいないバァ

「メロドラマ」(a melodrama)という言葉は

Wikipediaの言葉をかりると

 

「衝撃的な展開を次々に提示する事で

登場人物の行動から

観客に

深く考察させるということより

その情緒に直接訴えることを目的とする」もので

 

「扇情的だが中身が薄いことを指摘する意味で

この”語”が屈辱的に用いられることもある」というもの。

 

「ソープオペラ」(a sope opera)という言葉は

Wikipediaでは「昼ドラ」に転送されますね。

(厳密な翻訳ではないと注釈あり)

 

「これは石けんメーカーが

スポンサーに付くことが多いドラマの事で

午後一で放送される主婦向けの連続ドラマの事」

と、あります。

 

メロドラマとソープオペラを

厳密に分けている方もおられますが

 

私の個人的な印象は

我々が持つイメージの「メロドラマ」というのは

a soap operaの方が口語としては

使用される頻度が多い印象を受けます。

あまりa melodramaとは言わないような…。

 

まぁ…どっちゃでもええっ!という

話なんですけれどもね。

 

WOWOW

朝の8時代と昼の12時代に

「韓国ドラマ」という枠があります。

 

これがですねぇ…

Wikipediaで言うトコロの

”メロドラマ”を放送してくれるモノだから

 

あまりにも中身が薄すぎて

唖然としてしまう事もあり

(↑結構熱心に観てる?)

 

「韓国ドラマ」という枠ではなく

「韓国メロドラマ」として

 

イワユル「韓流ドラマ」とは一線を画した方が

ファンの方のためにもなる様な気が致します。

 

WOWOWのバイヤーさんも

何であれを買い付けてくるのかなぁ…と。

 

先日の見た作品を例に出しますと…

 

主人公(?)の若い男性が

職を失い、妻に逃げられ

家賃を滞納していて部屋を追い出され

乳飲み子を抱えて

街をさまようわけです。

 

(ここはウィル・スミス主演の

幸せのちから」のパクリっぽい)

 

これ…通常であれば

最悪のシチュエーションなわけですが

 

主人公のぷっくりとした

健康的な顔に

オークル系のどうらんを

厚く塗りすぎていて不自然であり

また

役者さんの淡々とした下手な演技も災いして

全く悲壮感が伝わらない。

 

主人公は街をさまよい

やっと安宿をみつけて

部屋に泊まり

赤ちゃんに哺乳瓶で

ミルクを飲ませるわけです。

 

そこで主人公が!!

赤ちゃんの顔を嬉しそうに眺めて

 

「いないいないバァ」をするんです!!

 

笑う赤ちゃんのショット。

 

それを見た父親である主人公は

嬉しそうに…また

 

「いないいないバァ」

 

いやいや…あなた!

「いないいないバァ」を

している状況じゃねぇですよね?!

 

その演出がおかしいっ!

 

あなたの奥さんもいないいないバァで

 

頼れる友人もいないいないバァで

 

お金を工面してくれる親族も

いないいないバァで

 

八方ふさがりなわけですよね?

 

通常であれば

とりあえずはその日はしのげて

赤ちゃんにミルクも飲ませたので

ひと安心ではあるけれども

 

あどけない我が子の顔を眺めれば

明日からの生活を考えると

 

途方にくれるんじゃねぇでしょうかねぇ…。

 

なのに…

繰り返しおこなわれる

「いないいないバァ」に…

 

どんだけ能天気なん…と、

憤りを感じたわけですが 

 

これがiTunesで購入した映画であれば

激怒!という事になるわけですが

メロドラマだからね…と、言われると

 

まぁね…と、なる。

 

「いないいないバァ」演出にビックリして

ここ数日、考えておりました。

 

私は、どっちゃでもええっ!という事を

真剣に考えてしまう傾向があり

 

こういった傾向は

母に言わせると

「呑気な暇人で羨ましいよぉっ!」

 

なんだそうだ。

 

そうなんかな…。

 

しっかしあのメロドラマ的演出が

気になって気になって夜も眠れません…。