秘密

うちのスタッフからなる

映画倶楽部と麻雀倶楽部。

 

それぞれ相変わらず、

活発な部活動は続いております。

 

しかし例えば

「娘が受験なので2月までは

麻雀倶楽部は休部せざるを得ない」とか

 

「学校が冬休みに入ると、映画が観られなくなる」という

 

諸事情もあるようですね。

 

母親業は大変だなぁ…と、思います。

 

「家に子供がいたって

映画は観られるのでは?」と、言うと

 

観ている自分を子供達に見られたくない…のだそうだ。

 

母親の”こっそりとした秘密”の楽しみなんでしょうか…。

 

私の母親は

私が小さい頃はそれはそれは躾に厳しく

食事のマナーはもちろんの事

チョコレート等の甘い物を食べるのを

嫌がりましたね…虫歯になるから。

 

糖分は果物で…という考えが強かった様に思います。

 

今にして思えば

甘い物を食べたトコロで

すぐに歯ブラシをすればいいわけですが

 

何故か、

チョコレート等には消極的だった様に思います。

 

これは何度か書き込みしておりますが

今から40年ほど前のイチゴというのは

今の様に甘くなくて

 

お砂糖と牛乳をかける…か

練乳をかける…というのが

一般的な食べ方でございましたが

 

私の母は

「そのままで食べなさい!」と

砂糖も練乳も

絶対に許してもらえませんでした。

 

しかし…

母にも”こっそりとした秘密”がありました。

 

冷蔵庫の一番上の段の奥に練乳が隠してあり

彼女は時々その練乳を

チュウチュウと直飲みしておりました。

 

2015-12-22 9.17.58

 

お行儀が悪いですよね。

 

こっそりと

覗き見た時にはビックリいたしました。

 

また食器棚の一番奥に

アーモンドチョコレートが隠してあり

彼女はこっそりと食べていたんです。

 

私はまだ小さかったので手が届かないですから

母が不在の時に

脚立を使ったり

妹を肩車して

そのチョコレートを少し盗んだり

練乳を取り出し、ひとくちだけ…「チュウ」と

直飲みしておりました。

 

母も「あれ…?減りが早いな…」と、

思っていたでしょうし

犯人は私である事はわかっていたわけですが

 

彼女は私には言えないわけですね…。

 

「練乳・チョコレート禁止令」を発動したのは

彼女自身なわけですからね。

 

互いにわかっているけど言わない…という

母と娘の心理戦ですな…。

 

しかし

今思えば、当時の彼女は30代でしたから

彼女の”こっそりとした秘密”は

とても微笑ましいと思えます。