アメリカ生まれの
フローレンス・フォスター・ジェンキンスという女性について。
私は存じ上げませでして
ウィキペディアから抜粋いたしますと
1868年生まれの米国のソプラノ歌手とある。
ところがこの「ソプラノ歌手」ですが
同じくウィキペディアによると
彼女の歌は
音程とリズムに関する感性がほとんどなく
極めて限りられた音域しか持たず
一音たりとも持続的に発声できない
要するに
『音痴』なんだそうだ。
しかし彼女はこよなくオペラを愛し
自分が偉大な音楽家であると
信じて疑わなかったそうだ。
ところがですね…
この音痴の彼女がすごいのは
父からの莫大な遺産と
理解ある夫に支えられて
実際にステージに立ち
最終的には
なんと!あの!カーネギーホールで!
歌ってしまうんです。
また、当時彼女は
時には翼のついた金ピカの衣装をまとって
ステージに現れたりして
あまりにも、音痴で滑稽、そして
愛らしかったために
観衆を相当魅了したらしい。
大人気だったそうです。
さて…ここからが本題でございます。
えぇ、いつもの様に前置きが長くて
悪ぅございましたね。
何ならもっと長くしても
よろしいのでございますよ。
さて…先日、恐れ多くも
酷評してしまった
私の神であるメリル・ストリープ先生ですが
この、フローレンス・フォスター・ジェンキンス役を
演じますね!!!
8月12日に全米公開だそうです。
「Florence Foster Jenkins(原題)」
夫役がヒュー・グラント。
この類の映画は
メリル・ストリープ先生の真骨頂でございますな!!!
予告編を見て
あまりにも観たくなり
12日にニューヨークに飛ぼうかと
HISに電話をかけそうになりました。
「ジュリー&ジュリア」(2009年)では
アメリカでは超有名な料理家である
ジュリア・チャイルドを演じ
「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」(2012年)では
イギリスのマーガレット元首相を演じ
ご本人が乗り移ったのでは?という程、
そっくりでございましたね。
歌唱力は抜群と定評のあるメリル・ストリープ先生の
「音痴」な歌いっぷりは
みものでございますな。
実際のフローレンスさんの歌声を
YouTubeで聞きました。
確かに笑ってしまう程、音痴でございました…が
「自分は偉大な音楽家である!!」と
信じて疑わなかった彼女の感性は
何故か、他人事とは思えないんですよね。
「ほら…私って
綺麗だし
頭がいいし
如才ないし
センスいいし
要するに完璧な女じゃない?
だけど、人に妬まれないってのは
私の人柄の良さだと思うのよ。」と、私が言うと
毎度毎度、
オウムの様に
「そうだね。そう思いますよ。」と、淡々と答える夫。
な〜んか、フローレンスさんには
親近感を感じます。