「不誠実さ:嘘をつくとき」(2016年)という

ドキュメンタリー映画が興味深かった。

 

地球上の生物で

例えば葉の上にいれば

体を葉の色に変化させたり

土の上にいれば

体を土の上に変化させる…というのは

多いですね。

 

その理由としては

外敵から身を守るためですね。

 

これは生物に備わっている本能で

人間にもあるそうですね。

 

外敵を作らないために

つまり社会生活をうまくするために

「嘘をつく」のだそうです。

 

「美容院に行ってきたんだけど

ちょっと変だよね。」

 

マジで変っ!落ち武者みたい…と、思っても

口には出せませんね。

 

「そんな事ないよ。」と

”嘘”をつく。

 

念の為に

「もし気に入らなくても

髪の毛はのびるからね。」と、もう一押ししておく。

 

のびなきゃ面白いのに…と、思っても

言えませんな。

 

「もう〜っ!うちのダンナ!本当に頭にきちゃう!」

 

そもそもそんな亭主を選んだアンタが悪いし

私だったら絶対無理…と、思っても

言えません。

 

「ダンナさんも会社で色々大変なんじゃないの?」と

”嘘”をつく。

 

これらは日常的にある

”いい嘘”もしくは

”必要な嘘”だと思います。

 

お笑い芸人の西川きよし氏は

若かりし頃

女性とホテルの部屋で密会していた所へ

奥さんがのりこんで来た事があるらしい。

 

その時に

「これは仕事の打ち合わせだ!」と言ったらしい。

 

これも嘘なわけですけれども

結婚して50年が経つおしどり夫婦だからこそ

今になっては笑い話になるわけですが

行為そのものは感心できませんが

とっさに出た嘘には笑ってしまった。

 

嘘にも色々ございますな。

 

さて…

私は、この”いい嘘”や”必要な嘘”が

言えない傾向にある。

 

親しい間柄であったりすると特にそうですな。

 

「美容院に行ってきたんだけど変かなぁ。」

「うん。罰ゲームかと思った。」とか

 

延々と奥方の愚痴を聞かされたりすると

途中で話を遮り

「もう…そう言うあなたに耐えている

奥さんに同情するわ…逆に。」とか

 

バッサリと真っ二つに

示現流の如く叩き斬りますね。

 

娘時代には”いい嘘” ”必要な嘘”で

周囲と歩調を合わせてまいりましたが

 

疲れちゃうんですな。

 

なので、言わせて頂きたい事は

ハッキリと言わせて頂いております。