習慣

例えばある患者さんが小さい頃は

お母様が仕上げ磨きをして

くださいますから

キレイな歯だったのに

 

小学校高学年位から

中学生あたりになると

お母様の仕上げ磨きが減り

 

久しぶりの検診でお口の中をチェックすると

あまり…いや

全く磨けていなかったりすることがあると

本当に悲しくなります。

 

お母様に伺うと

「磨けと言っても

うるさがって

チャチャッとやるだけなんですよ。」と

困惑されるという

シチュエーションが多い様に思います。

 

乳歯はある年齢に達すると

抜けちゃいますけれど

 

永久歯は死ぬまで付き合う歯ですし

12歳〜14歳位で永久歯は完成しちゃいます。

 

その後7〜80年は

それで生活するわけですから

 

実は小学校高学年から中学生の時期は

お口の中は

とても大切な時期だと思うんですね。

 

では

仕上げ磨きは

子供が何歳になるまでやるのか?

 

子供歴50年の私から言わせて頂くと

親元にいるうちは

ずっとやっていいんじゃないでしょうか?

 

毎日は大変かもしれませんが

時々チェックするとか。

 

私が子供の頃には

仕上げ磨きという習慣は

なかった様に思います。

 

少なくても

うちはなかったです。

 

しかし”ある習慣”はありました。

 

幼稚園の頃に

お箸を口にくわえたまま

立ち上がろうとしたり

 

竹で出来た耳かき棒を

歩きながら耳に入れようとすると

 

「転んだら刺さっちゃうでしょう!!」と

それはとても厳しく叱られました。

 

母は叱った後

「ちょっと来てごらん。」と、言って

膝枕をしてくれて

耳掃除をしてくれるんですね。

 

それがとても気持ちよくて

大好きでございました。

 

耳掃除の習慣というより

母親の膝枕が心地よくて

好きでございましたね。

 

その習慣は

私がかなり大人になるまで

続いていた様に思います。

 

「いい歳をして…。」と、

思われるかもしれませんが、

 

親子はいつまで経っても親子ですから

人様にご迷惑をかけているわけじゃなし

 

その家の習慣なんですから

いいと思うんですなぁ。

 

私は今でも時々

母の膝枕で耳掃除を

してもらいたいなぁ…と、思う事があります。

 

残念ながら

母はすっかり子離れをしておりますので

そんな機会はもうないと思います。

 

今度、お願いしてみようかな。