”ため”

先日、久しぶりに民放を観ていたら

カラオケ選手権の様なモノをやっていた。

 

最近では機械で採点するんですね。

 

しかし

私、個人的には

ちょいと違和感を覚えたわけです。

 

満点を出すために

色々と皆さん練習をされている様ですが

全部、一緒に聞こえてしまうのは

私だけでしょうか。

 

確かにお上手です。

 

お上手ですが

正確すぎる気が致しました。

 

”ため”とか間合いが無いんですねぇ。

 

いかんせん、機械採点なんでね。

 

例えば

松田聖子さんの「あなたに逢いたくて」だって

最近の聖子さんは

「♪あなたに〜あいたくて〜あいたくて〜」とは歌わず

 

「♪あぬぁとぅわにぃ〜〜〜〜〜〜〜〜

あい…っとぅわくとぅぇ〜〜〜〜

あい……っとぅわくてええぇぇ〜〜〜」と

歌う様な気がします。

 

ためるったらない。

 

しかし

この”ため”が味があって良いわけでして。

 

ギタリストで言えば

ゲイリ・ムーアくらい

ためてもらって良いのでね。

 

八代亜紀

舟歌の”ため”ですな。

 

もうあれは

日本の演歌を超えた

世界に通用するブルースかと。

 

元来、日本人は

言葉では表現しにくいのですけれども

ためとか間合いは

DNAに組み込まれていると思うわけでしてね。

 

床の間、間合い、間を置く、

間が悪い(空気が読めない)等

日常生活の彼方此方にございますんでね。

 

話が飛びましたけれども

最近のカラオケ事情に

驚いた次第でございます。