選択

メリル・ストリープ先生の作品で

ソフィーの選択」(1982年)という映画がございます。

 

ちなみにメリル・ストリープ先生は

この作品で初の主演女優賞を受賞しています。

(79年のクレイマークレイマーでは助演女優賞ですね。)

 

この映画で衝撃的なシーンがあります。

 

アウシュビッツ強制収容所に送られた

ポーランド人のソフィーは

2人の子供を抱えています。

 

上が5歳位の男の子。

下が3歳位の女の子。

 

主人公のソフィーは

ドイツ兵に

「どちらかの子供を選べ」と、言われるんです。

 

選ばれなかった子は

ガス室に送られて死んでしまうわけですね。

 

ソフィーは

「選べませんっ!」と、言うわけですが

 

「だったら、二人ともガス室送りだぞ」と、

決断を迫れれ

 

「選べませんっ!」と、叫ぶ。

 

するとドイツ兵が

上の男の子を連れて行こうとすると

とっさにソフィーは

 

”Take my little girl,”

 

「下の女の子を連れて行って!」と、

とっさに選んでしまうんです。

 

↓(字幕がないですが、臨場感は伝わる3分56秒です)

 

 

 

彼女はその十字架を一生背負い

最後は自殺をしてしまうわけですがね。

 

私は子供がおりませんから

わかりませんけれども

母親をやっているスタッフ、友人に

ソフィーの選択の様な

アンケートを取る事がある。

 

「子供を1人だけ選べるか?」

 

すると

「無理無理っ!絶対に選べないっ!」と、言うわけですが

 

究極の選択になるとどうなんでしょうか…。

 

草むしりをしている母に聞いた事がございます。

 

「え…?4人いれば全員が可愛いからね。

選べるわけないでしょ!」と、言う。

 

でも究極のシチュエーションの場合だよ!

どうするの?!と、問い詰めると

 

……と、暫く考えて

 

「わからないよ。

全員選びますっ!

お前はね…、要するにっ!暇なんだよ!

暇だから、そういう下らない事ばっかり考えるんだよ!」と、言って

うやむやにされてしまいますね。

 

どーせ、私は一番手のかかった子だから

見捨てるんでしょ?

 

「見捨てないよっ!」

 

これ、50歳と70歳の母娘の会話でございます。

 

小さい頃からオツムの中味が

成長していない娘でございます。