カチッ

診療中の電話営業に関しては

受付でお断りしているんですけどね。

 

あちらは仕事かもしれませんが

こちらも仕事中なのでね。

 

患者さんがお口を開けて

お待ちになっておられるのに

 

マンション投資の話をされてもねぇ…

 

「へぇ…それはオイシイ話だわね。」と

なるはずがないっ!と、思うのですが

 

それでも電話営業の電話は鳴りますね。

 

あの「もしもしぃぃ。」という

独特の発声と言い回しに特徴があるので

ハウツーがあるのでしょうか…。

 

最近、多いのが

 

「お世話になっておりますぅ。

Aカンパニーの山田と申しますぅ。

院長先生にご予約いれさせて頂きたくですねぇ、

ご連絡をさせて頂いておりますぅぅ」というパターン。

 

「お世話になっておりますぅ。」で

面識はあるからor取引しているから

という、アピールがあり

 

「予約?何の?」

 

受付も一瞬、惑わされてしまうわけですな。

 

「少々お待ち下さい。」で、

一瞬ゲートが開きかけますが

 

スタッフからの連絡に

私の「え?知らんっ…却下っ!」で

またゲートは閉じられてしまうわけですね。

 

日々、この攻防の繰り返しでございます。

 

ググってみたら

これをテレアポというそうですね。

 

「成功させるための7つの方法」とか

「完全テレアポ攻略法」とか

 

びっくりする程、あるんですねぇ…。

 

ちょっと読んでみましたけれども

あまりピンと来ませんでした…。

 

そもそも

”こちらは仕事中”というシチュエーションですからね。

 

「ですから、ご予約を取らせて頂いて

院長先生にお話しを聞いていただきたい。」

 

そう仰られますけれども

 

こういったやり取りをしている現在も

患者さんからご連絡を頂戴している場合が

ございますからね。

電話回線が1つしかございませんから

話し中になってしまいますので

患者さんのご迷惑になってしまいますからぁ…

 

というか、何であなたにこんな説明を

いちいちしなっきいけないのかなぁ…

 

とにかく早く切りたいんですけれど…と、

なるし…切っちゃう。

 

ですから

仕事場へのテレアポ

ナンセンスだと思うんだけどなぁ…。

 

ふと思い出しましたが

92年の「摩天楼を夢見て」という映画で

不動産セールスの為に

必死でテレアポをする男達を描いた

名優達が勢揃いの秀作がございます。

 

“ハロ〜ォ♪”という言い回しが独特で

その類の電話にソックリなので

 

テレアポというのは、日米でそれぞれ

ノウハウが確立しているのでしょうな。

 

ちなみに…電話営業、電話勧誘販売というのは

私が小さい頃には

すでにありましたね。

 

たまたま通りすがりに電話に出て

「お父さんかお母さんはいるかなぁ〜」と、言われ

うっかり母につないだりすると

 

後で「”勧誘”(当時の呼び名)じゃないのっ!

断りなさいっ!」と、叱られて

 

いやいや…

私はここの家の子だから

好意で電話に出てあげたのに

 

怒られても困る…

電話番(死語)じゃねぇし…と

 

釈然としなかった記憶がございますねぇ…。

 

母が出た場合は慣れたもので

「はい…ウエハラでございます…

結構でございますぅ…(カチッ)」という流れが

御詠歌の様でございましたね…。

 

ガチャ!ではなくカチッでした…。

 

私はダメですねぇ…。

 

まだ修行(?)が足りないのでしょうか。

 

ガッチャッ!!ですね…。いけませんな…。

 

映画「摩天楼をゆめみて」でも

厳しいノルマと

上司からの叱咤で

とても過酷な仕事ぶりを描写しております。

 

ですからテレアポの方々も

大変だとは思います。

 

しかし

こちらも仕事中なので

その辺を考慮して頂きたいと願いますね。