料理

結婚したての頃

私は私なりに一応は甲斐甲斐しく

夫に料理を作って

上げ膳据え膳と

やっておりましたが

あの時間を返して欲しいと思っております。

 

西洋の映画を観ていると

よくあるシーン。

 

男女が知り合い

彼の部屋で一夜を共にする。

 

翌朝、女性が目を覚ますと

ベッドの横には彼はいない。

 

「あれ?」と彼を探すと

男性はキッチンで

手際よく朝食を作っているんですなぁ。

 

この”手際よく”というのがいい。

 

料理を手際よく作れる男性というのは

とても自立している感じがするし

セクシーで男らしいなぁと思うんですね。

 

サウスキャロライナという

1991年に公開された映画で

主人公のニック・ノルティ

エビのガーリック炒めを作るシーンがございまして

 

生の皮のついたニンニクを

包丁の腹でパンと潰して

それから皮をむいて

みじん切りにする。

 

細かい事なんですが

普段から料理をしていないと

これが出来ない。

 

先にニンニクの皮をむこうとしちゃダメ。

 

今から30年前の映画ですが

娘心に胸がキュンとしたものでした。

 

しかしながら

当時としては

そんな事を夫に要求するものではないと

思っておりましたのでね。

 

最近20代〜40代の

西洋の友人に聞き込み調査をしてみると

殆どの男性はお料理を致しますね。

 

また後片付けはもちろん。

 

いいなぁ‥と思う。

 

しかしこの

西洋男子の料理する現象は

我々の世代にとっては

”最近”のことかと思われます。

 

女性ファッション雑誌の最高峰VOGUEの

アメリカ版でも

50年代位までは

「夫を持てなす料理法」とか

「夫とディナーでのドレスアップ法」なんかが

特集になっていたらしいですからね。

 

これが50年経つと

テレビドラマ

SEX ANT THE CITYでは

主人公のキャリーは

全く料理をしないで

冷蔵庫は彼女の靴入れになっておりますね。

 

この進歩はなんなんでしょうか。

 

因みに

我が家では

一緒に暮らしていないので

たまに会って食事をするのは外食になりますから

夫に料理は作らなくなりました。

 

新婚当時は

全く何もしない人でしたけれども

最近では

飲み物を冷蔵庫から持ってきてくれたり

「何か食べたい物ある?

買ってこようか?」なんて

言える様になり

 

料理までは期待しておりません、

かえって後片付けが大変ですからね。

 

しかしながら彼なりに

大分成長してくれたと

感謝しております。

 

愚妻の極みでございますな。