逆差別?

3月におこなわれるアカデミー賞授賞式。

 

ノミネート作品の発表が

2月8日でございます。

 

2021年、私が一番印象に残った映画が

ベネディクト・カンバーバッチ主演の

「パワー・オブ・ザ・ドッグ」で

この作品はノミネートされるんじゃないでしょうか。

 

特に主演男優賞は

彼が濃厚かと

勝手に推測しております。

 

因みに

映画というのは

予告編負けする作品ってございますね。

 

予告編では面白そうだったけど

実は大した事ないって映画。

 

「パワーオブザドッグ」は

内容が何層にも重なり重厚で

予告編では映画の良さを伝えきれず

 

観る側はあまり期待して観ないから

実際に観て、あまりにも良作でビックリした!という

珍しいパターンでございました。

 

この作品は彼が出演した映画でも

最高の演技だったと思います。

 

https://youtu.be/FkQzJP6UZ30

 

さて

最近思いますのは

2016年にスパイク・リー監督が

アカデミー賞に黒人がノミネートされていない。」と

授賞式をボイコットして

 

彼の息のかかった黒人の役者さん達も

ボイコットしたという事件(?)がありましたね。

 

あれから必ず黒人はノミネートされる様になり

最近ではアジア系もされますね。

 

そして

黒人やアジア人のマイノリティが

映画に多く出演する様になりました。

 

黒人が主人公の映画も

非常に増えました。

 

風と共に去りぬ」の頃は

黒人は使用人の役ぐらいしかございませんでしたし

 

73年に大ヒットした

ブルース・リーの「燃えよドラゴン」でも

 

アメリカは人種差別の国だから

黒人が一番最初に死ぬと思うよ。」と父が言い

 

案の定、そうでして

子供心に嫌な気持ちがした記憶がございます。

 

そういう時代を経て

マイノリティにもチャンスが与えられるのは

良いことだと思います。

 

ですからスパイク・リーー監督の

ボイコット事件は

映画史のターニングポイントとなった出来事だと思います。

 

 

最近思いますのは

マイノリティの役者さんが

ちょっと出過ぎでは?

これでは白人の役者さんの

出番が無くなってしまうのでは?と

懸念しております。

 

アメリカの黒人の占める割合は1割強ですからね。

 

圧倒的に白人が多いわけですから

これでは白人の逆差別になってしまっている様な気が致します。

 

ふたりの女王 メアリーとエリザベス」(2018年)では

エリザベス女王の側近で

イギリス大使の役を

黒人が演じておりますが

1500年代にそんな事はあり得ないわけで

非常に不自然でございました。

 

人種、性別は関係なく

実力のある役者さんを起用して頂きたいと

思います。