映画というのは
ターニングポイントというのがあると思います。
女性の主人公が
男性以上に腕っ節が強く沈着冷静で
バッサバッサと敵をやっつける…という
今では普通の図式を
最初にやってのけたのが
「エイリアン」だと思います。
そして少し前から気になっていたターニングポイントが
ガンガンのアクションをするには
少し、年齢がいっているし、
そもそも
あなたは正統な性格派俳優であって
アクション系俳優ではないですよね?というくくりの役者さんが
本格アクション映画に出るというのが
最近気になりますな。
その先駆けとなったのが
「96時間」(2008年)だったのではないでしょうか。
リーアム・ニーソンですよ。
当時56歳ですからね。
ええっ?!
今更、アクションをおやりにならなくても
確固たる地位も実績もお金もあるでしょうから
何故?という気がいたしました…が
仕上がりがかっこいいわけですな。
もう…それからというもの
アクションが楽しかったのでしょうか。
ギャラがよっぽど良かったのでしょうか。
2014年には「96時間」も3作目に出演し
「フライトゲーム」では飛行機内でのアクション。
2015年には「ラン・オールナイト」で
タイトルのごとく、一晩中走りっぱなしでございますから
63歳、体力すごいわぁ…と、驚いた。
そして2014年
あの!オスカー俳優であり
THE!!!英国紳士の代表というイメージのコリン・ファースが
「キングスマン」というメガヒット系の映画にて
アクションです…54歳ですね…。
「あなたまでもですかぁ?!」と
ひっくり返る程、驚きました。
映画の内容はイワユル、メガヒット系の
楽な娯楽映画でございましたが
キレキレのアクションがカッコよかったです。
そして…驚くのを通り越して絶句したのが
ショーン・ペンです。
「ザ・ガンマン」(2015年)。
初の本格アクション映画出演ですね。55歳。
あのですね…今更申し上げるまでもなく
彼は徹底的な技法派ってんですかねぇ…。
イワユル、アクションや
最新映像技術を駆使したという類の映画を
彼自身が好まず
映画出演に嫌気がさし
監督業に専念した時期もありましたが
なかなかヒットはしなかったらしいですな。
彼の監督作品の「クロッシングガード」(1995年)は
ジャック・ニコルソンが主人公でこれは有名ないい映画でございますがね。
そして
「カリートの道」(1993年)では
アル・パチーノとの共演という事もあり
また役者に復帰して現在に至るという…。
「アクターズ・スタジオ・インタビュー」という
(ご存知の方も多いかと思いますが
ジェームス・リプトンが司会進行をする番組に出演した時
「映画はエンターテインメントではない。
エンターテインメントを楽しみたければ
ナインボールをするか
女とFU**しろ。」と、言ってのけて
キャーッ!カッコイイーッ!と
のけぞってしまいました。
その彼が
50代半ばにして初のアクションですから。
思いっきりエンターテインメントな映画でございまして
あのカッコイイご発言は何だったのか…と
苦笑せざるを得ないという
複雑な気持ちでiTunesで鑑賞しました。
以上が最近気になる
傾向でございます…。