天才

「世界三大悪妻」で検索すると

 

モーツアルトの妻

ソクラテスの妻

トルストイの妻

 

と、ある。

 

この夫サイドに共通しているのは

 

「天才である」という事だと思います。

 

天才ですからね。

 

生活の安定…なんてぇ事は考えませんよ。

 

「そろそろ学資保険も入ろうか。」とか

「手取りは安いんだけど、

福利厚生だけはしっかりしているんだよな。」とか

 

モーツアルトが言うと思いますか?

 

妻は家計のやりくりもありますから

現実的にならざるを得ないですよね。

 

哲学者のソクラテス

「妬みは魂の腐敗である…。」なんて言っても

 

何を言ってんのよ、あんた!

家にお金も入れないで!

隣の奥さんなんか、

週末にご主人と伊香保温泉に行ってきたらしいわよ!

「奥さ〜ん、これ、お土産〜。」って

みそまんじゅをもらったんだから!

嫌味よねぇ〜。

あ〜羨ましいっ!妬むわねっ!

 

と、言いたくもなります…妻にすればね。

 

また彼女達の時代というのは

女性が自立して働くという事は

とても困難な時代でしたから

夫の収入だけが頼りなわけで

 

天才を夫に持ったばかりに

後世まで悪妻呼ばわりされてしまって

本当にお気の毒だと思います。

 

私は一芸に秀でた方、

この人は天才だなぁ…と、思う人は

大好きなんですね。

 

この人の頭の中の構造はどうなっているんだろう…と

ぐうの音も出ない程に頭のいい

才能のある人ですと

 

それだけで好きになりますね。

 

例えば、棋士羽生善治氏とかね。

 

たまりませんな。

 

もちろん彼は相当収入はあるでしょうが

もし無収入でも、私が働きますっ!

 

午前→クリニック

昼休み→とりへいでアルバイト(とりへい弁当のまかない付き)

午後→クリニック

夜→居酒屋でアルバイト(ハイボール付き)

 

もうクタクタになって家に戻ると

羽生さんが↓これ!!!!

 

2016-07-15 19.30.17

 

「ごめんねぇ…遅くなって。

もう、クーラーもつけないでぇ。

暑いでしょう?」と、

クーラーをつけ

冷えたおしぼりをそっと持って行くも

 

彼は無言で将棋盤を眺めている。

 

天才ですから…いいんです。

 

「すぐにご飯の支度をするからね。」

 

彼は無言…天才ですから。

 

もちろん天才には

カレーライスというわけにはいきませんね。

 

オクラの白和えと

冷しゴマ豆腐の小鉢を

お盆の上に置き持って行き

彼の横にそっと置く。

 

彼はまだ無言…天才ですから。

 

「すごくいい鮎が手に入ったから塩焼きにするわね。

それまでこれで待っててね。」なんて言う。

 

そこで彼は初めて私に気づき

「あぁ…、ありがとう。」と、天才が言う。

 

いいわぁ〜天才。

 

私の妄想癖もある意味、天才レベルではございます。

 

余談ですが

6月末にうちの羽生が(ええっ?!)が

叡王戦の予選を突破しましたねぇ。

 

将棋ソフトのPONANZAとの対局になる事を

期待して応援しております。