お節介刑事(デカ)

JRの窓口でやり取りしていた時の事。

 

20才前後の男の子が

「すいません。外国人に

切符を盗まれてしまったんです。」と来た。

 

えぇっ?!!!

 

私を対応していた若い女性に

彼の話を先に聞いてあげる様に言い

 

私も彼の横で

一緒に話を聞いていた。

 

彼は券売機で140円の切符を買い

お釣りを先にお財布にしまっていた時に

機械の切符取り出し口から

半分、顔を出していた切符を

外国人がパッと取って改札方向に

行ってしまったという。

 

窓口の対応していた若い女性も

驚いて一瞬、困惑した顔をした。

 

そこで登場するのが

お節介刑事(デカ)チコでございますね。

 

お節介刑事チコは

この若いお嬢さんでは

ラチがあかないと判断し

(頼まれてもいないのに)

その子に優しく話しかけた。

 

「外国人っておおよその人種がわかる?」

 

「いや…」

 

「じゃぁ、貴方、サッカーを観る?

ワールドカップとか。」

 

「はい。」

 

「その外国人は

どこの国のチームの人の顔に似てた?」

 

「えっと…、

●●●とか…。」

 

「なるほど。

△△△系だね。

で、外国人は1人だったの?」

 

「いや、3人組でした。」

 

「全員男性?」

 

「はい。」

 

「なるほど。

どんな服装か覚えてる?」

 

「わからないです。」

 

「大丈夫だよ。

でも何か思い出せないかなぁ。

何色のジャケットを着ていたとか?

黒とか、赤とか。

何でもいいから思い出せるかな?」

 

「赤…かな。」

 

「よく思い出したね。

それ、さっきの出来事だよね。」

 

「あ、はい。数分前です。」

 

お節介刑事チコは

窓口の女性に

 

「△△△系外国人男性3人組、

1人は赤の上着を着用、

17時15分頃、そこの改札を通過しているから

防犯カメラで特定して

データーベースで顔認証して下さる?」

 

これ映画では

例えばボーンアイデンティティ

アイ・インザ・スカイでは

あっというまに出来ちゃいますからね。

 

そもそもデーターベースが

あるのかないのか

よくわかりませんがね。

 

すると女性が

「しばらくお待ち下さい。」と言い

その後、上司の方がいらして

 

「色々とご協力ありがとうございました。

後は我々の方で対処させて頂きますので。」と

 

あちらにしてみれば

非常に面倒なお節介刑事チコだけは

先に帰された。

 

確かに

お節介刑事チコがいると

話がややこしくなると判断した

JRの判断は賢明かと。

 

結局、私がとても憤りを覚えたのは

日本でもそんな事が起こる様に

なってしまったのだなぁという事。

 

世界を旅してみると

本当に日本という国は安全で

日本人は親切だなぁと痛感します。

 

ですから時には

平和ボケなどと揶揄される事も

あるかもしれません。

 

しかしそこにつけ込んで

よくもまぁ、そんな酷い事をしやがって!!と。

 

日本をナメるなよ!と。

 

ちょっと悲しくなる出来事で

ございました。