愛の囁き

友人のミハエラの彼のマークが

イギリスから参りました。

 

リアル英国紳士ですな。

 

 

特に私の好きなロンドンは

移民の方が多いので

マークの口から発する

生粋のブリティッシュ英語に

いちいち興味津々でございました。

 

まぁ〜相変わらず

二人はラブラブでございまして

 

彼の目には

私は一切入っていない様でございました。

 

行きつけのイタリアンレストランで

 

つか、

私…目の前に座ってんですけど…

つか、

私…お金も全部払っているんですけど…

つか、

シャンパン、よう飲むなぁ…

ボトル3本目なんですけど…

という私をよそに

 

映画のワンシーンの様な

マークの愛の囁きに

ミハエラは涙ぐんでおりました。

 

しっかし

外国の方ってすごいなぁと思った。

 

愛の囁きが

これ、日本語に訳してしまうと

ちょっとチープなんですが

 

君は僕のプリンセスだよとか

君さえいれば

僕は何もいらないとか

君は僕の光るダイヤモンドだよ

なんてぇのは序の口で

 

月を2周半する位

君の事を愛しているとか

 

「ん?何で2周半なんだろ…

半って事は月のあっち側に行っちゃうから

地球に戻ってこられないわけで

だったら2周か3周のキリのいい数字に

すりゃぁいいのに…なんてね。

 

いかんせん、

私は愛の囁きなんて

うちの亭主の口から

聞いた事がございませんで

慣れておりませんからなぁ。

 

家に戻ると

亭主がソファに踏ん反り返っておりまして

 

二十数年前に出会った頃には

ジョニー・ディップより

カッコいいと錯覚してしまった奴ですが

現在はその面影は皆無でございますがね。

 

まぁ私自身も

当時から比べれば相当劣化しておりますので

人の事は言えません。

 

ハーゲンダッツ買っておいたよ。」

 

「え?何味?」

 

「抹茶。」

 

「わ〜い、ありがと!!」

 

これが我が家流の

愛の囁きかもしれませんな。