品が…

大好きな役者さんは大勢おりますが

別枠と申しますか

私にとってはもう、神の域に達している役者さんの一人が

 

メリル・ストリープ先生ですね。

 

67歳。

 

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彼女の作品は文句なしに購入しておりますし

作品の内容があまり好みではないものでも

 

いいんです…先生ですから。

 

しかし、今回iTunesで購入した

「幸せをつかむ歌」(2015年)は

 

先生…、正直申し上げて…がっかりです。

 

彼女の役は

昔、家族を捨てロックバンドのミュージシャンになる道を選び

場末の酒場でバンドのヴォーカルをする

経済状態も破産寸前の女性という設定。

 

そして

捨てた家族の娘として

メリルストリープの実の娘である

メイミー・ガマーを起用しておりますね。

 

内容は予告編を見れば

すべてわかってしまう感じのものです。

 

 

 

それでもいいんです。先生は神ですから。

 

また、彼女の歌唱力はすごいですからね。

 

しかし

先生は、安モーテルに住む

破産寸前のロッカーにしては

 

「品がありすぎる」んです。

 

これはどなたかのコラムにもありましたけど。

 

先生に備わっている品格が

娼婦の様な格好をしても

リアリティーがない。

 

同じロックミュージシャン系では例えば

ジャニス・ジョップリンの伝記映画

「ローズ」(1979年)は

ベッド・ミドラーが演じておりますが

これは良かったですね。

 

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もともと、ベッド・ミドラー

場末系の役柄を演じさせたら

ピカイチでございましたのでね。

 

また「幸せをつかむ歌」では

実の娘を起用したのが

話題作りだったのか、親心で共演させたのか存じませんが

裏目に出ておりますね。

 

メイミー・ガマーの女優さんとしての力量不足が

母であるメリルストリープ先生と共演する事により

痛々しいほど露呈してしまっております。

 

しかしですね

さすが先生、素晴らしいと思った事がございます。

 

トミー・リー・ジョーンズと共演した

「31年目の夫婦げんか」(2012年)の時の彼女は

結婚30年を迎えた夫に不満を持つ妻を演じておりますが

 

それから3年後の今回の作品。

 

体重を絞ってきておりますな。

 

2012年。

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2015年。

2016-08-04 17.28.45

 

60代後半になっても

この体重を絞ってくるのはすごいと思います。

 

私が絞るのは

チューブに残ったマヨネーズくらいなもんですから

先生の爪の垢を煎じて飲まないといかんなぁ…と

反省いたしております。