悪書?

久しぶりの投稿です。
あれやこれやとバタバタしておりました。

今朝、化粧をしながら
YouTubeワイドナショーを聴いておりました。

「不健全図書」なるものが
話題になっているそうですね(遅い?笑)

著しい性的描写や暴力描写のある漫画を
不健全図書に指定するとかしないとか。

これって私の記憶ですと
30年前には同じ運動がございました。

当時は「悪書追放」という言葉だったと思います。

何故、私がそれを知っているかと言うと
悪書追放運動の中心的人物が
私の母でございました(苦笑。

彼女には私を筆頭に3人の娘がおり
4番目に待望の男の子が出来たわけです。

娘達だけの生活の時には
全く無縁の「悪書」問題でしたが
当時、彼女の長男、つまり私の弟は中学生の
所謂、思春期でしたのでね。

母はどこぞで聞きかじってきたのか
お仲間達と一緒に悪書追放運動に傾倒していきました。

そんなある日
母が顔面蒼白で私の所にきて
弟の部屋を掃除していたら
「机の引き出しからエロ本が出てきた」と
かなりショックを受けておりました。

みると、母の言うエロ本なるものは
宮沢りえさんのあの有名な写真集、
サンタフェでございました。

私は
「これはエロ本ではなく
篠山紀信という有名な写真家が撮った作品集で
私はアートだと思うけど。」と言い

中学生の男の子が
こっそり持っていても不思議ではないし

むしろ問題視するべき事は
「いくら母親とはいえ
無断で勝手に弟の引き出しを開ける行為が問題だと思うから
すぐにその本を元に戻して
本人には何も言わない様に。」と
キツく叱った記憶がございます。

その後
母はその運動を辞めまして
年月が経ち
今では弟も3人の子供の父親になっております。

昔の話でございますね。

母が傾倒していた運動は
彼女にしてみれば
ただただ可愛い息子を守りたかっただけだと理解しております。

そんな事を思い出した朝でございました。