絵日記

今の小学生は夏休みの宿題で
絵日記を書いたりするのでしょうか?

私は当時
夏休みになると
7月中に全ての宿題を終わらせておきたくて
夏休み序盤はハードスケジュールでございました。

面倒な工作なんぞは
親戚のお兄ちゃんに”外注”したりして
姑息な手を使ってはおりましたけれどもね。

一番面倒だったのが絵日記。

約40日分の日記をあらかじめ捏造する必要がございましたのでね。

小学生の低学年でございましたので
その捏造が稚拙でして
「北極に行って、白熊のソリに乗りました。」とか
キャンディーズのスーちゃんが
家に来てくれて
振り付けを教えてくれました。」とか
「宇宙飛行士の人達に月に連れていってもらいました」等の
あり得ない事を書き連ね
図鑑を見ながら色鉛筆で
キッチリと絵も描いたわけですね。

そして新学期になり
母が担任の先生に学校に呼び出されまして
「チヒロさんは嘘を書いている。」と叱られて
母はひたすら
「大変申し訳ございませんでした。」と謝罪して
帰りの車中で
今度は私が母からこっぴどく叱られた記憶がございます。

今になって思うのは
もし私があの担任の先生だったら‥
もしくは私が母親だったら‥と考えると

「面白い創作物を書く子だな。」と
それを個性としてプラスに解釈した様な気がします。

私が母親だったら
先生の手前、謝罪はしたかもしれませんが
帰りの車中では
母の様に叱らなかったと思うんですなぁ。

「宇宙船のアポロの絵も上手に描けているし
アームストロングとのやり取りも面白かったよ。」と
むしろ誉めたと思うですなぁ。

まぁ、我々夫婦には子供がおりませんから
母親の経験がないので
実際はわかりませんけれどもね。

因みに
翌年になると多少の知恵がつきますので
絵日記は
「カブトムシをとりに行きました。」とか
「スイカ割りをしました」に変更して
捏造は繰り返しておりました(苦笑。