壁紙の職人さんが
自宅のリフォームの時に
キッチンの流し台下の棚の扉に
新しいシートを貼って下さいました。
見積もりにはないお仕事だったにも関わらず
サービスでやって下さいました。
工事が終わって暫くしたある日
扉を開けて鍋なんぞをしまおうとしたら
全く見えない所に
残ったシートで切り抜いた
アンパンマンが貼ってあり
普段は寡黙で温厚な職人さんの遊び心に
とても癒されたり致しました。
その方が先日患者さんでいらして
リフォームの時のお礼のLINEをしたわけです。
するとこんなお写真が送られてきた。
娘さん達が描いたのでしょうね。
アンパンマンのキャラクター達が
上手に描けているし
壁に描いた絵をそのまま残しているのも
素敵なご夫婦だなぁと思ったり致しました。
私の母なら激怒したでしょうね。
父が開業する前の事ですから
私が幼稚園児の頃の事。
親戚のお兄ちゃんと
オードリーヘップバーンの映画を観に行った。
どの映画だったかは覚えておりませんが
ヘップバーンがとても綺麗で
子供心にうっとりしたのと
キスシーンが印象に残った。
家に帰ってきた私は
その日だったかその次の日だったか‥
父の机の上にビニールのシートが敷いてあり
そこに油性マジックで
太陽を２つ、
三日月を２つ、
木を２つ描いて
それらの太陽、三日月、木に顔があり
微笑んでおり
それぞれの3組が手を繋いでいて
「みんなキスをしてあいしあっている」と
文字を残したんですな。
それを見た母が激怒して
「あなたは本当にハレンチな子ね！」と
こっぴどく叱られて
その絵は捨てられてしまいました。
ハレンチて‥（苦笑。
ハレンチは破廉恥と書くそうで（笑
恥ずかしい位いやらしいという意味の死語ですね。
しかしですね、
オードリーヘップバーンの映画ですから
裸や性描写のシーンはひとつもないわけで
ただ映画での「愛している」という言葉と
キスシーンを幼稚園児が描写しただけの事で
深い意味は毛頭あるはずもなく
何故、母はあんなに怒ったのかと思って
ずっと気になっていたんですが
最近思いますのは
母がハレンチだったのだと思います（苦笑。
私は親になった経験がないので
親の気持ちは分かりませんが
妹なんぞを見ていると
自分が子供時代に母親にされて嫌だった事を
自分が親になると忘れちゃうんでしょうかねぇ。
妹の息子が小さい頃は
母親と同じ言い方で子供を叱っていた事があり
驚いた事がございます。
私は子供歴56年なので
いつまでも嫌だった事は忘れられないですね。
しかし母も80歳をとっくに過ぎておりますから
もう許してあげております。
第一子って
苦労するんですよね‥。
