何で観たん?

今更で
時期はずれの話で恐縮なんですけど
YouTubeを検索していて
偶然観て感じた事。

キムタクの織田信長の映画に関しまして
賛否両論あったそうで
否の方の件でちょっと思った事。

そもそも
わかっていたのに
何で観たん?と思うんですなぁ。

映画系YouTuberの方が
「脚本が悪い」とか
中にはキムタクに
「もう役者を辞めてしまえ。」等の厳しいご指摘。

「わかっていたでしょう?」と苦笑しつつ
プライムで観ました。

リアルな歴史好きな人には
不向きな映画だという事は
綾瀬はるかちゃんを
濃姫に起用している段階で想像できますね。

実際は濃姫の歴史的な情報は
全くと言っていいほど無いのに
濃姫がかなりのボリュームで出てくるとなると
この映画は
フィクションだと思って
観る心構えが必要。

実際に信長の側室で一番寵愛を受けたのが
生駒吉乃という人で
信長の子を3人産んでおりますね。

余談ですが
信長は濃姫ではなく
彼女の事が一番好きだったんじゃないかなぁと思います。

戦の場面が少なすぎるというご指摘もありましたけど、
映画の尺では
濃姫との”恋愛”と戦を同時に収めるには不可能かと。

それでも細かい演出をチェックすると
馬に乗る一部の武将達に
風船の様な形をした
母衣(ほろ)という
選ばれた人しか着けられない防具を
着けさせたりしていますから
一応のこだわりは
あったのではないでしょうかね。

(赤い母衣)

そしてキムタクの演技問題。

有名なのが
何を演じてもキムタクになっちゃう説。

私個人的には
遥昔、ロンバケことロングバケーションというドラマで
胸がキュンキュンした記憶がございますが

確かに何を演じても
カッコいい木村拓哉になっちゃうのが嫌で
彼の作品は観なくなったのは事実。

しかしながら
彼ももう50歳。

スマップが解散してジャニーズを移籍するも
ひとり残留して
スキャンダルも起こさず
3人のお子さんの父親。

そして
常に木村拓哉を背負って生きてきた人ですよね。

千原ジュニア
大阪から乗り込んだ新幹線に
キムタクがいたらしい。

足を組んで外を眺めていた彼は
品川まで微動だにしなかったのには驚いたとの事。

よだれを垂らして居眠りをするとか
お弁当を食べるとか
しないんですよね、木村拓哉だから。

大変なご苦労だと思います。

役者さんは役の人になりきる必要がありますが
キムタクの場合、何を演じてもキムタクになるってのは
役が演者に寄ってしまうわけですね。

これをダメと言うご意見、
私もそう思った時期もあるのでわかるんですが

実はこのパターンの役者さんは他にもおられますね。

名優お二方。

北野武氏と
桃井かおりさん。

桃井さん達のカテゴリーに
そろそろ入れてあげてもいいんじゃないかなぁと
思ったり致しました。